2023/05/11
ラピフォートワイプ発売1周年記念WEBライブセミナーを受講しました。
昨年5月に発売された本邦初のワキ汗(原発性腋窩多汗症)のシート型ワイプ製剤が、これまで新薬で2週間(14枚)までの処方でしたが、この5月1日から投薬期間制限がなくなりました。
つまり、これからは4週間(28枚)など長期に処方することが可能になったのです。長期に処方できることで、患者さんがしっかりと長期的にお薬を使用し続けることが容易になりました。
このワイプ製剤は毎日1回両わきに塗布し4週間くらいから作用してきます。完全に汗を出なくすることはできませんが、国内臨床試験では平均発汗重量がベースラインから50%以上改善した患者さんの割合が、28週間で82.6%というデータ*があり、かなりの作用が期待できます。当院でも実際に多くの患者さんに使用していただいていますが、体感的には2週間くらいから作用を実感できる方が多くいらっしゃいます。
これから夏を迎えますが、お薬の処方期間制限がなくなることで、ワキ汗でシャツの汗じみが気になってファッションを楽しめない、ワキ汗が気になって仕事や勉強に集中できないなど、さまざまなシーンでQOLが損なわれている方や悩んでいる方への大きな福音となっていただけたら幸いです。(※ラピフォートワイプは9歳以上の方に処方可能です。)
詳しくは皮膚科のページ「■原発性腋窩多汗症(脇汗)」をご覧ください。
*原発性腋窩多汗症患者を対象とした国内第Ⅲ相長期投与臨床試験(M606102-03)