2024/10/15
先週水曜日は、年に一回担当している東海大学医学部3年生の講義があり、伊勢原校舎まで出向きました。
例年通り、①湿疹・皮膚炎群、②蕁麻疹、③紅斑・紅斑症が私の担当分野です。これらの疾患は開業医でもよく診察する疾患のひとつです。
「湿疹・皮膚炎群」では、中でもアトピー性皮膚炎について、日本皮膚科学会のガイドラインに基づき定義・診断、基本的な病態、発疹の見方、特徴的な臨床所見、最近の生物学的製剤やJAK阻害薬などの全身療法にいたるまで詳しく解説してきました。
「蕁麻疹」は、将来どの診療科に進んだとしても必ず遭遇する疾患であり、アナフィラキシーなど重症化する可能性もあり、しっかり病態、治療法を学ぶ必要があります。
また、どの診療科に進んでも投薬する限り起こり得る、スティーブンスジョンソン症候群やTENなどの重症薬疹についてお話ししてきました。
最後に過去3年分のこの分野で出題された医師国家試験の問題をピックアップし皆で一緒に解いてきました。
講義終了後は、何名かの学生が質問にきてくれ、和やかな雰囲気の中、談笑することができました。ひとりでも多くの学生が皮膚科に興味を持ってくれたら嬉しいですね。
まずは彼らが3年半後に受ける医師国家試験に無事全員合格することを願いつつ伊勢原校舎を後にしました。