2023/11/24
11月15日(水)、学生授業のため東海大学医学部を訪問しました。
担当は医学部3年生の臨床病態学2皮膚コースです。
主に、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、スティーブンス・ジョンソン症候群などの重症薬疹について解説してきました。
1学年約120人中、将来皮膚科に進む学生は2~3人程度ですが、他のどの診療科に進んでも担当の患者さんがアトピー性皮膚炎や蕁麻疹を併発していることはあり、その定義、病態生理、臨床像、治療などをしっかり習得する必要があります。またどの診療科であっても自分の投薬した薬剤の影響でスティーブンス・ジョンソン症候群などの重症薬疹を来す可能性があり、その臨床像の特徴を十分把握することも必要です。
20年以上前の、私が学生の頃には、まだわからなかった病態についても少しずつ解明が進んでいて、治療法も進歩しています。
とくにアトピー性皮膚炎については外用療法だけでなく、様々な全身療法薬の治療選択肢が増えてきており、デュピルマブなどの生物学的製剤やJAK阻害薬についても解説してきました。
どの診療科に進むにしても、後輩達がまずは無事に国家試験に合格し、良き臨床医になってくれることを願いつつ授業を終えました。