たまプラーザ駅徒歩2分 皮膚科 小児皮膚科 山本皮フ科クリニック

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●社内研修会に参加して

920日マルホ株式会社の社内研修会に講師として参加してきました。

日頃、医療情報を提供していただいているMR(医療情報担当者)の皆さんに、当院でのラピフォートワイプの使用実績について、これまでの経験を踏まえてお話させていただきました。

 ラピフォートワイプは原発性腋窩多汗症(脇汗)の治療薬として20225月から処方できるようになり、11回就寝前に、ワイプ1枚を用いて薬液を両腋窩に塗布することで効果を示す薬剤です。原発性腋窩多汗症(脇汗)の国内有病率は5.75%、約20人に1人が罹患していると報告されています。有病率の構成比は、女性が男性の1.7倍と高く、年代別有病率では2030代が高いと報告されています〈*60969名の一般生活者を対象とした疫学調査(2020年)〉
当院の受診者は女性が男性の3倍と高く、3040代の比率が高い傾向がありました。年齢は男性14歳~77歳、女性15歳~77歳と幅広い世代での使用がみられました。効果もこれまでの報告同様の傾向があり、副作用も既知のもので重篤なものはありませんでした。

 当院での臨床に基づいた情報を提供することで、MRの皆さんがより幅広い見識を身につけ、明日からの適切な医薬品情報の提案に少しでも参考になっていただけたらと思います。
今後もMRさんとともに、患者さんに医薬品の有効性、安全性、副作用などの適切な情報を届け、原発性腋窩多汗症(脇汗)で悩まれている患者さんが、一人でも多く日常生活に支障なく過ごせるように日々診療してまいります。