2024/08/15
当院では、アトピー性皮膚炎に対して生物学的製剤「イブグリース」(R6年5月発売)の治療を行っております。
当院では、これまで生物学的製剤として「デュピクセント」を主に使用していましたが、新たに「イブグリース」が発売となり、アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤の治療選択肢が増えました。
既存治療で効果不十分な中等症以上のアトピー性皮膚炎の方(12歳以上・40kg以上の方)が対象です。
《病態》
かゆみを引き起こしたり、皮膚のバリアを弱めたりする働きのある「IL13」を抑えます。
《投与スケジュール》
初回・2回目が2本投与です。患者さまの状態に応じて途中で4週おき(月1回)に変更することも可能ですが、16週間くらいまでは2週間おきが望ましいです。
《注射部位》(院内注射)
新薬のため、今のところ自己注射ができないので通院が必要です。発売から1年経過しますと自宅での自己注射が可能になる予定です。
《対象》従来の治療では十分な効果が得られないアトピー性皮膚炎の患者さまで、12歳以上・40kg以上の方が対象です。
《費用》イブグリース1本あたり50.782円(R6年11月~)
自己負担額(3割負担の場合)1本あたり 15.235円
他に初再診療などがかかります。
イブグリースによる治療をご検討の方は、一度ご受診いただきご相談ください。